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化学物質過敏症を考える

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活性酸素とCSの関係を考える(1)

活性酸素
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私は化学物質過敏症(CS)は活性酸素に脆弱であり、
それが原因で様々な症状や疾患を引き起こすと考えています。

私の場合は自己免疫疾患である重症筋無力症(確定診断済み)と
パーキンソン病系の瀬 川病疑い(筋肉硬直による歩行困難など)、
また原因不明の筋痛
(神経内科処方の活性 型ビタミンB12:メチコバールで改善)
などを併発しています。

これからご紹介させていただく論文

1: 京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学 (2011)
  フリーラジカルの医学


に記載がありますように
CSの皆様が苦手とする農薬や環境汚染物質、
タバコ、薬剤、が活性酸素源となることから考えても
CSを考える上で活性酸素は切り離せないものと考えています。

農薬とドーパミン、グルタミン酸による
活性酸素の発生と関与と毒性については下記を参照

2: 京都大学(2007)
  内在性ドパミンおよびドパミン受容体アゴニストによる
  選択的ドパミンニューロン死制御機構に関する研究


パーキンソン病やガンをはじめ、
多くの疾患に活性酸素が関与しているとする論文が
多く見られるようになってきました。

このように活性酸素が多くの疾患の原因と疑われる現代、
活性酸素に脆弱なCSの方が
様々な症状や疾患を引き起こすことも必然的に思われます。

1:の論文を引用、簡略しまとめつつ考察していきたいと思います。

以降、私の考察部分は灰色の文字とさせていただきます。
(黒字は論文です。)

多くの活性酸素・フリーラジカルが関与する疾患が明らかにされてきている。
活性酸素・フリーラジカルは
生体膜、核酸、タンパク、生体内活性因子 などに障害を与え
膜脂質の過酸化反応、酸化的DNA損傷、タンパク変性などを引き起こす。

酸素分子より活性の高い酸素種を総称して活性酸素と呼ぶ。
スーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重厚酸素、
次亜塩素イオン(次亜塩素酸)を 狭義の活性酸素 というが
広義には 一酸化窒素 や アルコキシルラジカル、
ペルオキシラジカル(脂質ラジカル、過酸化脂質) など
フリーラジカルを含むこともある。

分類は下記の論文も参考にしています。

3:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 第3回 公開講座(平成15年)
  機能性品の活性酸素種消去能の評価


不対電子をもつ分子や原子をフリーラジカルといい、
不対電子はついになろうとするため一般的に不安定で反応性が大きい。

酸化ストレスとは生体内の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、
酸化反応に傾き、生体にとって好ましくない状態となることである。

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CSは抗酸化酵素が少ない、もしくは
活性酸素源となる環境因子を代謝する酵素が少ないため
酸化ストレスの負荷が大きくなると考えています。
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フリーラジカルを生成する環境因子は
大気汚染物質、排気ガス(ディーゼル粒子)、 放射線、紫外線、重金属、
ある種の薬剤、薬品、タバコ などが知られている。

生体内でもフリーラジカルは発生している。

ミトコンドリアの電子伝達系 あるいは
ミクロソーム電子伝達系の酵素(オキシダーゼ系酵素、鉄含有タンパク質)などが
特に酸素に由来するフリーラジカルの発生源となる。

薬物代謝による生成物や虚血、過度の運動、
精神的もしくは肉体的ストレスも生体内活性酸素種の発生源となる。

分類は下記論文も参考にしています。

3:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 第3回 公開講座(平成15年)
  機能性品の活性酸素種消去能の評価


炎症や循環器などの虚血性疾患では好中球を含む食細胞が関与し、
それら食細胞では 細菌、種々の粒子状または可溶性刺激物によって
NADPHオキシダーゼ(細胞膜に存在 )が活性化され、
それに伴いスーパーオキシドが生じる。

このメカニズムにより発生したスーパーオキシドと
派生する種々の活性酸素・フリーラ ジカル種が殺菌作用や抗腫瘍作用を示す。

これは生体防御に必要なシステムである。

一方で好中球により生成される過剰な活性酸素種は
虚血性灌流障害や自己免疫疾患をはじめとする炎症反応において
組織障害となることも明らかになってきている。

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私が発症している自己免疫疾患のひとつの重症筋無力症は
医師から風邪やストレスが憎悪因子となるので注意を受けています。
上記が原因となると考えられます。

私の場合、脱水と低血圧(虚血)で胸痛を引き起こします。
過労時や睡眠不足時、手のひらの太い血管が青黒い時があります。
周囲の毛細血管はむしろ赤黒いです。手の甲や顔色は蒼白です。
診ていただいた医師によればうっ血状態であるとのことでした。

その際の体調悪化は相当ひどく虚血同様活性酸素の発生を疑っています。
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脳虚血の際に発生する活性酸素については
下記論文にてグルタチオンやNAC,γ-GCの効果が認められています。

4:東北大学大学院薬学研究科薬理学分野 (2015) 脳循環代謝26巻2号 pp.39-43
  脳虚血・再灌流障害とグルタチオンの脳保護効果


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CSでは脳血流が悪い程度ではありますが(データが存在するは大脳皮質)
多様な理由から発生する活性酸素に脆弱なため
上記理由で現在NACの服用を増量中です。
効果が出ています。詳しくは改めてまとめる予定です。
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さらに生じたスーパーオキシドは
酵素的、非酵素的な還元により、
反応性の高い活性酸素(過酸化水素、ヒドロキシラジカル、次亜塩素酸)となる。

活性化した好中球により産生される活性酸素種が病変形成に関与し、
多くの疾患に活性化好中球が関与することが明らかとなり
「好中球病」なる疾患概念を提唱している。

<好中球病>

内科・小児科
 呼吸器:気管支喘息、間質性肺炎、急性呼吸窮迫症候群
 消化器:潰瘍性大腸炎、急性胃粘膜病変
 免疫:関節リウマチ、SELなどの膠原病、ベーチェット病、自己免疫性肝炎
 腎臓:ネフローゼ症候群
 全身:重症感染症、慢性肉芽腫症(NADPH酸化酵素の異常)
 血液:溶血性貧血
外科・整形外科
 手術侵襲、外科的ショック、硬直性脊椎炎
皮膚科
 湿疹、皮膚炎、天疱瘡、乾癬など
眼科
 ぶどう膜炎などの炎症
耳鼻咽喉科
 難治性口内炎
その他活性酸素が原因と考えられる疾患
 運動後急性腎障害(下記論文参照)

5:日本内科学会雑誌第103巻第5号 (2014)
  運動後の急性腎障害

   運動で活性酸素が増加し,筋肉への血流増加,腎虚血を来たすと,
   運動後は腎への虚血再潅流によって,
   活性酸素がさらに増加し急性腎障害を起こす。

最近では血管内皮、平滑筋細胞、消化器粘膜上皮そのものからも
活性酸素が産生される ことが明らかになっている。

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CSにてよくある胃腸症状のひとつは
消化器粘膜上皮→添加物や医薬品による活性酸素→激しい胃腸痛
というプロセスではと疑っています。
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骨格筋も前記にありますように過度な運動により活性酸素が発生します。

下記の論文によれば

病的な例では
筋力が低下している状況下で過度な運動負荷は活性酸素種を発生させる。
過剰な活性酸 素は様々な組織において悪影響を及ぼすが、
骨格筋においては萎縮を助長し血管内皮細胞、ミトコンドリアの障害を引き起こす。

6:理学療法学 第42巻第8号 663〜664頁(2015)日本生理学会
  骨格筋萎縮に対する運動と栄養摂取を併用した理学療法の戦略と生理学との接点


とあります。

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これら医学論文では過剰な運動が活性酸素発生源としていますが
CSの場合は
軽度な運動で発生した活性酸素を抗酸化酵素の不足で除去しきれないことが
異常な筋痛の原因と考えています。

呼吸しているだけでもミトコンドリアで活性酸素は発生しますので
運動の程度によらず活性酸素は発生し抗酸化酵素による消去にて
通常は酸化ストレスを回避しているものと憶測されます。

また過度な運動などで横紋筋(骨格筋)融解(壊死=ネクローシス)があれば
採血などで検査可能と思われますが
CSの場合、アポトーシスが過度の疑いがあり
この場合採血などにより筋肉が壊死した情報は得られないかと思われます。
(CSが一般の検査で何も情報が得られない理由)

 例:横紋筋融解症

私の場合は糖質摂取(→糖化)が多いほど、軽度な運動にて異常な筋痛が起こり
それは活性型ビタミンB12(メチコバール)の大量服用にて治療が可能な状態です。

活性型ビタミンB12(メチコバール)は神経保護や細胞再生の効果があります。

 メチコバール 効能

下記参考書によれば
活性酸素の一種の過酸化亜硝酸(ペルオキシナイトライト)に直接作用し
消去する抗酸化力もあるとされています。

 生体と電磁波 坂部貢、羽根邦夫、宮田幹夫著 p119
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フリーラジカルは脂質、核酸、アミノ酸、炭水化物など種々の生物学的活性物質を
標的とし多くの病態・疾患と関連している。

<フリーラジカルが関与する疾患>

 脳:脳梗塞、アルツハイマー病、パーキンソン病、エイジング
 眼:白内障、ドライアイ
 耳鼻咽喉:花粉症、口内炎
 心臓:心筋梗塞、心不全
 呼吸器:肺気腫、気管支喘息
 胃腸:逆流性食道炎、胃潰瘍、炎症性腸疾患
 肝臓:アルコール性肝疾患、非アルコール性肝炎、肝切除
 腎臓:腎不全、糸球体腎炎
 血管:閉塞性動脈硬化症、動脈硬化症
 関節:関節リウマチ、膠原病
 全身:ガン

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当然ですがこれら疾患も罹患しやすさに個人差があります。
もちろん活性酸素発生源となる環境因子にもよりますが
生物は植物始め活性酸素から身を守るための酵素を持ち合わせています。
それらが少ない個体の場合、上記疾患に罹患しやすくなると思われます。
CSは抗酸化酵素が異常に少ないもしくは
活性酸素源となる環境因子を代謝しにくいことで
全身性の症状が現れていると考えています。
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特に細胞膜の脂質に存在する高度不飽和脂肪酸は
活性酸素により過酸化連鎖反応が促進され過酸化脂質を生成する。
細胞膜は脂質やタンパクで構成されているが細胞や小器官を仕切るためのみならず、
生理活性物質の素材としてあるいは酵素として膜表面の受容体として機能している。
ゆえにこの過酸化反応は膜の破壊だけでなくタンパクの酵素作用や受容体機能にも大きな障害となる。

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この点は新しい観点となりました。
CSは抗酸化酵素を始め代謝酵素の不活性や
食事のみではビタミンB類が不足しているようです。

膜表面に取り込むためのトランスポーターが存在しますが
(ビタミンB1の場合はチアミントランスポーター、
 グルタチオンを合成するためにもシステインなどを取り込むためのトランスポーターが必要)
それらが活性酸素により不活性となり酵素不活性や代謝障害になる場合も
考慮する必要があるのかもしれません。
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このようなフリーラジカルによる脂質過酸化反応は生体膜全てに共通し
その障害が神経細胞に及ぶと細胞の壊死(ネクローシス)、細胞の自死(アポトーシス)
リポフスチンの沈着(臓器組織細胞の萎縮)などを生じる。

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臓器の萎縮については不明ですが、
採血やレントゲンなどで情報を得られない
活性酸素による脳細胞のアポトーシスにより引き起こされるパ ーキンソン病と類似し
CSの場合は全身性のアポトーシス過多による消耗性の体調不良と疑っています。

活性酸素とCSの関係を考える(2)へ続きます。
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