有機リン酸トリエステル(リン酸トリエステル)の毒性
東京都立衛生研究所(2001)
有機リン酸トリエステル類の室内及び外気濃度測定 より
まとめさせていただきます。
<用途>
繊維製品の難燃剤
プラスチックの難燃剤
プラスチックの可塑剤
ラッカー溶剤
金属塗料
*上記のような製品に混入された形で室内に持ち込まれる
<特性>
揮発性が低く室内空気中に長時間とどまる可能性があるため
汚染が懸念されている。
厚生労働省(2013)
シックハウス症候群の原因解明のための全国規模の疫学研究 より
<毒性>
有機リン系農薬と同様の毒性を示す。
(コリンエステラーゼ阻害による神経毒性、遅発性毒性)
アレルギーの原因となる物質も含む。
TCiPP と TDCIPP は
アトピー性皮膚炎
喘息
鼻炎
のリスクを上げる可能性が示唆。
*ダスト中リン酸トリエステル類の濃度は海外より日本が高濃度。
海外では臭素系難燃剤からリン系難燃剤への移行が日本よりも遅れている。
動物実験では神経毒性が報告されている。(1999年)
リン酸トリス(2−クロロエチル)(TCEP)は発ガン性を有する。
*壁紙由来で空気汚染していたことが明らかに(1993年)
以上、 アレルギー・神経毒性 については
厚生労働省(2013)
シックハウス症候群の原因解明のための全国規模の疫学研究 より
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