FC2ブログ

化学物質過敏症を考える

ARTICLE PAGE

ミノマイシンの副作用からCSを考える

薬効・効能
  • comment0
  • trackback0

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ミノマイシンでSLE様症状
後、全ての飲み薬、湿布、塗り薬などにより
頭痛関節痛熱などの副作用を発症。
服用できない薬が増加、病院では関連性否定。

現状、
強い柔軟剤、香水の匂いにしか反応してないが薬は全く飲めず。

ミノマイシンは強いアレルギー反応あり(血液検査)
鎮痛剤はミノマイシン同様症状
パッチテストは全て陰性

これらから多種薬剤過敏症と診断されたものの
本人は化学物質過敏症ではないかと疑っている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

というお話をSNS上でお聞きしました。


そこでミノマイシン(ミノサイクリン塩酸塩)について調べてみたところ
これら症状になる可能性があることがわかりました。


 KEGGデータベース 医療用医薬品 : ミノマイシン 添付文書情報 より


ミノマイシン(ミノサイクリン塩酸塩)

 テトラサイクリン系抗生物質


<薬効薬理>

 作用機序

  細菌の蛋白合成系において、aminoacyl t-RNAがm-RNA・リボゾーム複合物と結合するのを妨げ、
  蛋白合成を阻止させることにより抗菌作用を発揮する。
  本剤は動物のリボゾームには作用せず、細菌のリボゾームの30Sサブユニットに
  特異的に作用する
ことから、選択毒性を有すると報告されている。

 抗菌作用

  ブドウ球菌属、溶血性レンサ球菌、肺炎球菌などのグラム陽性菌及び大腸菌、
  クレブシエラ属、エンテロバクター属などのグラム陰性菌に対して広範な抗菌作用を示す(in vitro)。

  多剤耐性ブドウ球菌に強い抗菌力を示す(in vitro)。
  テトラサイクリン耐性ブドウ球菌による実験的感染症に対して、優れた治療効果が認められている。

  クラミジア属(クラミジア・トラコマチス、クラミジア・シッタシ)に強い抗菌力を示す。

  リケッチア属(オリエンチア・ツツガムシ)に強い抗菌力を示す。

  炭疽菌に強い抗菌力を示す。


<副作用>

 副作用発現状況の概要

  22,503例中、3,297件の副作用が認められた。
  その主なものは

   腹痛(3.07%)
   悪心(3.04%)
   食欲不振(1.88%)
   胃腸障害(1.13%)等の消化器症状
   めまい感(2.85%)などであった。

  (承認時から1975年までの集計)

  なお、本項には自発報告など副作用発現頻度が算出できない副作用報告を含む。

 重大な副作用(頻度不明)

  ショック、アナフィラキシーショック

   不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、呼吸困難、
   血管浮腫(顔面浮腫、喉頭浮腫等)、意識障害等の異常が認められた場合には投与を中止し、
   適切な処置を行うこと。

  全身性紅斑性狼瘡:全身性エリテマトーデス(SLE)様症状の増悪

   SLE様症状の増悪があらわれることがあるので、
   このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎

   発熱、倦怠感、体重減少、関節痛、網状皮斑、しびれ等の異常が認められた場合には投与を中止し、
   適切な処置を行うこと。

  自己免疫性肝炎

   長期投与例で、抗核抗体が陽性となる自己免疫性肝炎があらわれることがあるので、
   定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、
   適切な処置を行うこと。

  中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、
  皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、剥脱性皮膚炎

   発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には投与を中止し、
   適切な処置を行うこと。

  薬剤性過敏症症候群

   初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、
   白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、
   観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
   
  血液障害

   汎血球減少、無顆粒球症、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少、貧血があらわれることがあり、
   また、注射用製剤で溶血性貧血があらわれることがあるので、
   定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、
   適切な処置を行うこと。

  重篤な肝機能障害

   肝不全等の重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、特に投与初期は観察を十分に行い、
   異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと
   (投与開始1週間以内に出現することがある)。

  急性腎障害、間質性腎炎

   定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、
   適切な処置を行うこと。

  呼吸困難、間質性肺炎、PIE症候群

   発熱、咳嗽、労作時息切れ、呼吸困難等の異常が認められた場合には速やかに胸部X線検査等を実施し、
   間質性肺炎、PIE症候群が疑われる場合には投与を中止し、
   副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

  膵炎

   異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  痙攣、意識障害等の精神神経障害

   異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  出血性腸炎、偽膜性大腸炎

   異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

 その他の副作用

   *0.1〜5%未満、0.1%未満、頻度不明の順 ーは症状のないもの

  過敏症 : 発疹 発熱、浮腫(四肢、顔面)、蕁麻疹

  皮膚 : ー、 色素沈着(皮膚・爪・粘膜 光線過敏症)、急性熱性好中球性皮膚症

  精神神経系 : めまい感 頭痛、しびれ感、 ー、

  肝臓 : ー、 AST(GOT)ALT(GPT)の上昇等肝機能検査値異常、黄疸
  消化器 : 腹痛 悪心 食欲不振 胃腸障害 嘔吐 下痢 舌炎、便秘 口内炎 味覚異常、肛門周囲炎 歯牙着色
  血液 : ー、ー、好酸球増多
  腎臓 : ー、BUN上昇、ー
  菌交代症 : ー、ー、菌交代症に基づく新しい感染症
  ビタミン欠乏症 : ー、ー、ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)
                ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
  頭蓋内圧上 : ー、ー、頭蓋内圧上昇に伴う症状(嘔吐、頭痛、複視、うっ血乳頭、大泉門膨隆等)
  感覚器 : ー、ー、耳鳴、聴覚障害
  その他 : 倦怠感、ー、関節痛


 *相互作用の項目から本剤の投与にて腸内細菌の減少から起こる症状

   腸内細菌によるビタミンKの合成阻害
   一部薬物の腸内細菌による代謝が低下し薬物の血中濃度が上昇(毒性が増す)
   腸内細菌の減少のため、黄体・卵胞ホルモン配合剤の腸肝循環による再吸収が抑制される

 *高齢者では生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすい。
  高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

 *胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがある。  
  動物実験(ラット)で胎児毒性が認められている。

 *小児(特に歯牙形成期にある8歳未満の小児)に投与した場合、
  歯牙の着色・エナメル質形成不全、また、一過性の骨発育不全を起こすことがある。


また 長期投与により 薬剤性血管炎性ニューロパチー も発症することがあるようです。


 臨床神経学 50巻5号(2010:5)p301−305
 ミノサイクリン長期投与による血管炎性ニューロパチー



これらの副作用が 細菌のリボゾームに特異的に作用する選択毒性 であったり
腸内細菌の減少のみで起こり得る症状とは思えません。



上記の薬剤性血管炎の場合は以下の様に考察されています。


 MINO(ミノサイクリン) による血管炎の発症機序に関しては
 ANCA好中球細胞質に対する自己抗体の総称)の陽性例が多いことから
 自己免疫系の異常が重要と考えられている.
 Jiang らは活性化した好中球ミエロペルオキシダーゼ(MPO)により
 分解された投与薬剤の代謝産物が ANCA などの自己抗体を誘発していると考えられると報告している。
 Angulo らは,好中球 MPO によって MINO が分解され,
 その代謝産物がハプテンとして機能し自己抗体を誘導すると考えられるとしている。

 *ミエロペルオキシダーゼ(MPO)は好中球と単球のみに存在し,
  過酸化水素と塩素イオンから次亜塩素酸が産生 される反応を触媒する.

  体内にて細菌などをこれら活性酸素にて殺菌する必要な機能でもありますが

  必要以上であれば体内の細胞も攻撃する活性酸素源になりえるということを
  意味していると私は思います。

  
薬剤の代謝物がハプテンとなりえることはこの薬剤に限らずだと思います。

薬剤の多くは活性酸素源ともなることから

アレルギーはじめ自己免疫疾患を発症する引き金になるのではと
個人的に思っています。


そしてそのひとつのアレルギーを引き金に
多種のアレルギーを引き起こすのはよくあることだと思います。



また、薬物代謝機能の低下や抗酸化力の低下により
多くの薬物による副作用が現れやすくなると思われますので
(この添付文書の 高齢者の生理作用(代謝)の低下による副作用 は年齢にかかわらず
 体質、遺伝子的な問題でも起こり得る)
それらの症状との区別、または
それら機能の低下によって体内に長期にわたり薬物が残存し
活性酸素も産生され続けることから
アレルギーや自己免疫疾患を引き起こしやすくなる可能性など
関連があるのかもしれません。



これらに関係する論文がみつかりましたので
後日まとめようと思います。

 
 YAKUGAKU ZASSHI 138, 151167 (2018)
 千葉科学大学薬学部
 薬剤アレルギーの発症機構とその診断検査への取り組み



*上記は薬学からの研究論文です。
 個人的に薬学の方がCSの研究も解明早いのではと思っています。
 そして薬学が医学に反映されていないことが現状多いです。
 私もそうでしたがCSではない母も稀な副作用を医師は見落としました。
 母が薬剤師に相談し、その薬剤師の方が疑って
 医師に報告してやっと認められたそうです。
 医師はこのミノマイシンの添付文書で言えば 副作用発現状況の概要 のみを
 把握しているのかもしれません。


私も当初は医薬品にて少量で効能と副作用が出ていただけなのですが
(まだ20代で易疲労も出てきて何かおかしいとも思っていました。)
徐々にタバコや排気ガスがダメになり、最終的に殺虫剤でCS
(このころからはじめて洗剤や香料がだめに)
重症筋無力症(近位筋)、原因不明のパーキンソン病系瀬川病疑い(遠位筋)
となったので
薬剤に弱くなることがCSの初期症状の可能性もなくはないかと思います。
*CSの方は医薬品の副作用の出る方が多いです。
この段階で各化学物質から回避していれば
重症化せずに済むのかもしれないと。。できる限りの回避を願っています。


  
スポンサーサイト



Comments 0

Leave a reply